樹木の仕立て方
5 樹木の仕立て方と隔年結果
(1)樹木の仕立て方
多くのカキは先端部の枝ほど強く伸びる性質があり,枝の広がり方によって,開心自然形や変則主幹形に仕立てることが一般的です。
天王柿は枝が固く,枝葉の立ちやすい特徴があります。そのため,変則 主幹形が仕立てやすいです。
カキは樹高が高くなるため,生育が進むと管理がしにくくなるため,平棚仕立て栽培や矮性台木の利用など取り入れた栽培を考えていく必要があります。
図の出典:農業技術大系 果樹編 出版 農文協
(2)隔年結果
また,カキは一度に多くの果実できやすく,一度に樹木の栄養を消費するため,「隔年結果」(結実の多い年と少ない年が1年おきに交互になること)があります。
一方で,渋用のカキは,収穫時期が早いため,完熟するまでに必要な養分を必要とせず,樹木への影響は少ないため,隔年結果が起きにくいのです。