柿渋を未来へつなごう!プロジェクト2018 

 日本では伝統的に紙、木材、竹、木綿などの天然素材を生かした日用品が使われてきた。高温多湿な日本ではその腐食し易い性質を補うため、防水、防腐効果を有する柿渋が塗料、染料として盛んに活用されてきた。ここ山城地域は、これまで広島、岐阜と並び称される柿渋の三大産地であった。一昔前までは、木津川の船便で京都、大阪の大都市の需要に応えてきた。 近年、石油などの地下資源由来のプラスチック製品が天然素材に取って代わった。それに伴って柿渋利用が激減し、柿渋産業は壊滅的打撃を被った。 だが、今、マイクロプラスチックによる海洋汚染が指摘され、また、地下資源の枯渇が想定される中で、持続可能社会を展望するためにも地上資源依拠した文明が希求され、伝統的未来技術としての柿渋利用への関心が急速に高まっている。更に、その化学成分に着目し、薬品、食品などへの新たな用途開発も進んでいる。こうして、今、柿渋は産業的復権を果たそうとしている。 ここに、柿渋情報展示総合サイトとしての「柿渋村」を、ウェブ上に、あるいはリアルな世界に構築しようとの機運が生まれている。

 本プロジェクトでは、先ず、2018年度中に、WEB上に「柿渋村」を構築し、さらに2019年度以降、それをスプリングボードとして衆知を集め、リアルな世界に「柿渋村」を構築することを提案している。 この「柿渋村」は、山城地域の地域資源を生かしたアートな「まちづくり」の核となり、また、地域に根ざしたいわゆるや「風土産業」の核となり、観光振興に、ひいては管理放棄地、放置林、空き家対策など焦眉の地域課題の解決にも貢献し、次代を拓く拠点として類を見ない機能を発揮することが期待される。合言葉は、「自然と共に暮らす豊かな社会」(M)

 

プロジェクトのコンセプト

<地域の大切なモノ(柿渋)を未来に繋ごう!>

柿渋の文化、栽培、加工、製品、化学、歴史、魅力コース、SDGs

多様な人々が心ひとつに‥‥世代や所属を超え未来へ!

地域の大切なモノ(柿渋)を未来に繋ごう!このミッションのために、市民、創業100年の柿渋老舗店会長、大学名誉教授、化学者、一級建築士、京大生、農業高校教師、医療者、日本を愛する外国人‥多様な人々でプロジェクト結成し、SDGsも視界においた未来教育プロジェクト学習の手法でスタートさせました。

AI時代だからこそ先人から受け継いできた地域の歴史ある大切な‥京都南山城地域の特産「柿渋」の文化・技術などを未来へ‥自然資源の活用を旨とする地域、いわゆる「柿渋村」を実現にむけてプロジェクトを推進させます。

 

 

プロジェクトのビジョンとゴール

ビジョン(目的)

柿渋と柿渋に関わるモノ・人々・文化をイキイキと未来へ存続させたい

 ゴール(具体的な目標)

現実の体感・そのための行動に導く機能を持つ「ウエブ柿渋村」※をつくる! ※柿渋情報総合サイトとしての役割も持つ


   

 

 

プロジェクトチームでゴールへ

柿渋に関わる共通する仕事や課題意識の人々でチーム(船)をつくり、
それぞれ知識や課題解決のアイディアを創造的に出し合い船をゴールへ到達させます。