経済・人口

ここで紹介するコンセプトは、「収入も別荘も柿渋畑でエコセレブ生活」という標語で都会から人を呼び込もうというものです。 

アピールポイントとしては、まず木津川一帯は空き家が多く、家が安価に手に入ります。そのため、気軽に田舎に遊びに来れる別荘のようなものを簡単に持つことが出来ます。

次に、柿渋畑の一番重要な収穫作業が7月から8月にかけての夏季休暇に相当すること。面積当たりの利益が米のおよそ2倍見込めることから、柿渋畑の収穫というイベントを夏季休暇のファミリーイベントに組み込めば休暇と同時に現金収入を得ることも出来ます。

つまり、夏季休暇を別荘で過ごすというリッチな体験を疑似的に装い、かつ収入も得られて経済性もあるプランを提供できるというわけです。それを短く表現するために創作した言葉が「エコセレブ」です。

エコセレブという造語のエコはエコノミカルとエコロジカルからきています。経済的であると同時に豊富な自然環境の中で里山生活を行えるというコンンセプトをスタイリッシュな言葉遊びに変換して興味を惹こうというわけです。つまり、エコセレブは、絢爛豪華のイメージであるセレブから、もっと別のリッチさを求めるセレブというコンセプトを提供しようという試みなのです。

ターゲット層は都会のミドルリッチになるでしょう。ある程度初期投資を行え、ファミリーサービスで長期の夏季休業を取得できる余裕のある層でなければこのエコセレブに魅力を感じないでしょう。しかし、本物のセレブやリッチ層には相手にされません。木津川にそこまでの魅力は無いからです。自然環境が楽しみたいならば軽井沢に行けば良いでしょう。

従って、重要なのは、このコンセプトが都会のミドルリッチ層に受け入れられるのかということと、木津川がこのコンセプト通りの満足する生活を提供できるのかということにかかってくるでしょう。

 

ヒト 夏季休暇に都会からミドルリッチを呼び込む

    + 農業指導と受け入れ体制

 

モノ 柿渋畑 ⇒ 地元柿渋産業への原料供給

    + 夏季観光の魅力的なプラン

 

カネ 柿渋収穫+卸売 ⇒ 稼げる休暇   

    + 柿渋購入の需要体

 

注)なお、「エコセレブ」はキャッチーフレーズによる広告効果の面が強く、経済的根拠は一切ないのでご注意ください。